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北米3大スポーツが集結するカナダ東海岸トロントからスポーツ、カルチャーなど綴っています。

トロントにスポーツが帰ってくる

トロントでファンを会場に迎えたスポーツ観戦が再開される

本記事まとめ

コロナワクチンの接種が広まるトロントでは、新規感染者数も減少、それに伴いビジネスの再開が予定より早く進められている。トロントをホームとするプロスポーツチームは、会場にファンを動員しての試合も少しずつ始まり、やっとスポーツがファンのもとへ帰ってきた。

 トロントはプロスポーツチームが豊富

日本ではあまり知られていないと思いますが、カナダ東海岸、オンタリオ湖に面するトロントには、実はプロスポーツチームがたくさんあります。

有名なところでいうと、

  • Toronto Blue Jays  (野球)
  • Toronto Maple Leafs (アイスホッケー)
  • Toronto Raptors (バスケットボール)

 

その他にも、Toronto FC (サッカー)、Toronto Argonauts (フットボール)、Toronto Rock (ラクロス)、Toronto Wolfpack (ラグビー)などなど、大きなリーグの下部組織まで含めるともっとたくさんプロチームがあり、様々なスポーツを一気に楽しめる街になっています。

 

 観客動員数に制限はあるものの、会場でスポーツ観戦を楽しめるように

そんなトロントですが、市や州が取り組んでいるワクチン接種が拡大するにつれ、徐々にビジネスの再開が進んできています。

その中のひとつが、ファンを会場に動員したスポーツ観戦です。

トロント市は、観客動員数に制限付きではあるものの、ファンを会場に入れたスポーツ観戦を許可し、7月18日には、Toronto FCが、(2020年3月ぶり)にシーズンパスを持つファンなどを中心にファンを会場に迎えて試合が行われました。

 

 カナダでもサッカーは人気のスポーツで、Toronto FCも毎年熱狂的なファンを増やしているイメージです。 実はこのチームには、日本人選手もプレーされているんですよ。

 

アフターコロナのスポーツ観戦

現時点(2021年7月下旬)では、

屋外スポーツにおける観客動員数が15,000人となっています。

 

7月30日からは、Toronto Blue Jaysが2019年9月ぶりに仮ホームとしてたバッファロー(アメリカ)から、トロントのホームスタジアムで試合を行うことが発表されました。

 

大谷選手が大活躍だったMLBオールスターゲームでも見られたように、すでにアメリカのMLBチームは観客をフル動員して試合を行っているところもあり、トロントにとって待ちに待った日と言えるでしょう。

 

 オンタリオ州首長の緊急事態宣言の発表、カナダ首相の声から、これまで仮ホームとしてバッファローで試合を行ってきた選手たちのホームを思う声、ファンの顔、こどもたちの表情、トロントを象徴するCNタワーなど、感動的なプロモーションビデオになっています。今シーズンは残り僅かですが、来シーズン、トロントで大谷選手、菊池選手、ダルビッシュ選手など日本人選手はじめ、試合観戦できるのが本当に楽しみですね。

 

今のところ屋内スポーツ競技に関する制限については詳しくは分かりませんが、9月頃になれば、NHLのプレシーズンゲームが始まり、NBAも始まります。またトロントでエキサイティングな試合が繰り広げられ、ますますトロントのスポーツシーンが熱くなりそうです。

 

参考

https://toronto.ctvnews.ca/blue-jays-set-to-host-15-000-fans-in-return-to-toronto-shapiro-1.5513280

https://www.torontofc.ca/

北米女子プロアイスホッケーの“イマ”

PWHPAがNYにある聖地MSGで史上初女子プロアイスホッケーの試合を開催することを発表。それだけでなく、テレビ放送も決定。  

 北米女子プロアイスホッケーは苦難の連続?

 ここ数年でダイナミックに動きがあった北米の女子プロアイスホッケー事情を追いかけるのは大変だと思うので、かなり大雑把ですが流れをまとめてみました。

 

  • もともとカナダにプロリーグCHWLがあったところに、アメリカにNWHLというリーグが誕生したことで、女子アイスホッケーのトップ層が二分される事態になっていた。

 

  • CWHLが突然リーグ終了を告げ、その後を継ぐような形で選手たちがPWHPAを立ち上げ、各地でDream Gap Tourを開催。<Dream Gap Tour:トップレベルの女子アイスホッケー選手を目にする機会が子どもたちに無ければ、それに憧れてプレーする子どもたちや、女子アスリートのロールモデルを見せることが出来ない。それを果たすため、また、アスリートとしてプレーに集中できるだけの環境作りの必要性を求め活動してきた。(男子選手と同じような環境、会社勤めしなくても生活していけるだけの報酬など)>

 

 コロナ禍発生後

NWHLは、2021年、1月~2月初めにかけNHLやNBAがコロナ禍でも安全にリーグ運営の成功を収めたモデル「Bubble(バブル)」を作ってアメリカ、Lake placid(レイク プラシッド)でトーナメント、プレーオフを行ったが、途中でコロナ陽性者が出たため中断。 

 

 

セミファイナルをNBCスポーツが放映すると発表された直後の中断発表だった。

 

 

その直後、PWHPAがNY Rengers、Bauer Hockeyとパートナーシップを発表、レンジャースのホストでMSGで試合開催を発表。続いてToronto Maple Leafs、Chicago Blackhawkesなどともパートナシップを発表。

 

 

 選手の反応 

2月は、Black history monthということで、女性トップアスリートということだけでなく、黒人女性アスリートということからもSarah Nuhrse選手によりスポットがあてられていますが、トップアスリートがそのコミュニティを代表して活躍する姿を子どもたちに見せること、ロールモデルとして活躍することの大切さを感じているよう。

 

アメリカのスターアスリートHilary Knight選手も「試合をとても楽しみにしていて、とてもCompetitiveな試合になる。」「若いタレントのある選手もたくさん出てきている。」と試合を待ちきれない様子。

 

PWHPAのMSGでの試合は2月28日(日)夜7時(EST)

アメリカでは、NHL Networkで、カナダではSportnetで放送予定。