7n'6 -nana and The Six-

北米3大スポーツが集結するカナダ東海岸トロントからスポーツ、カルチャーなど綴っています。

北米女子プロアイスホッケーの“イマ”

PWHPAがNYにある聖地MSGで史上初女子プロアイスホッケーの試合を開催することを発表。それだけでなく、テレビ放送も決定。  

 北米女子プロアイスホッケーは苦難の連続?

 ここ数年でダイナミックに動きがあった北米の女子プロアイスホッケー事情を追いかけるのは大変だと思うので、かなり大雑把ですが流れをまとめてみました。

 

  • もともとカナダにプロリーグCHWLがあったところに、アメリカにNWHLというリーグが誕生したことで、女子アイスホッケーのトップ層が二分される事態になっていた。

 

  • CWHLが突然リーグ終了を告げ、その後を継ぐような形で選手たちがPWHPAを立ち上げ、各地でDream Gap Tourを開催。<Dream Gap Tour:トップレベルの女子アイスホッケー選手を目にする機会が子どもたちに無ければ、それに憧れてプレーする子どもたちや、女子アスリートのロールモデルを見せることが出来ない。それを果たすため、また、アスリートとしてプレーに集中できるだけの環境作りの必要性を求め活動してきた。(男子選手と同じような環境、会社勤めしなくても生活していけるだけの報酬など)>

 

 コロナ禍発生後

NWHLは、2021年、1月~2月初めにかけNHLやNBAがコロナ禍でも安全にリーグ運営の成功を収めたモデル「Bubble(バブル)」を作ってアメリカ、Lake placid(レイク プラシッド)でトーナメント、プレーオフを行ったが、途中でコロナ陽性者が出たため中断。 

 

 

セミファイナルをNBCスポーツが放映すると発表された直後の中断発表だった。

 

 

その直後、PWHPAがNY Rengers、Bauer Hockeyとパートナーシップを発表、レンジャースのホストでMSGで試合開催を発表。続いてToronto Maple Leafs、Chicago Blackhawkesなどともパートナシップを発表。

 

 

 選手の反応 

2月は、Black history monthということで、女性トップアスリートということだけでなく、黒人女性アスリートということからもSarah Nuhrse選手によりスポットがあてられていますが、トップアスリートがそのコミュニティを代表して活躍する姿を子どもたちに見せること、ロールモデルとして活躍することの大切さを感じているよう。

 

アメリカのスターアスリートHilary Knight選手も「試合をとても楽しみにしていて、とてもCompetitiveな試合になる。」「若いタレントのある選手もたくさん出てきている。」と試合を待ちきれない様子。

 

PWHPAのMSGでの試合は2月28日(日)夜7時(EST)

アメリカでは、NHL Networkで、カナダではSportnetで放送予定。